鳥取大学医学部附属病院(米子市)
業務改善やモチベーション向上の為の仕組みを積極的に導入
病床数 | 入院基本料 | 平均年齢 | 離職率 | 看護職員数 |
697 | 7:1 | - | - | 494人 |
2010年、看護師を含めた全職員を支援対象とした「ワークライフバランス支援センター」を開設した鳥取大学医学部附属病院。柱となる活動は、①子度立て・介護の両立サポート、②職員満足度調査などのモニタリングの実施、③啓発活動(仕事と家庭の両立に役立つ活動の周知など)、④「働きやすさ」支援、⑤メンタルヘルスサポート、⑥キャリア支援となっています。
例えば、子育て支援では、病院と同じ敷地内に「すぎのこ保育所」を2012年に増築し、現在は95人の子供が通っています。利用者の半数が看護師となっており、病児・病後児保育や夜間・深夜保育も可能なので、安心して働くことができます。
また、看護部では2012年にシングルマザーの看護師を対象とした「シングルマザー支援」制度を整備し、住居支援や保育所費用の減額などの基準を作り、他県からの「Iターン看護師」の募集も行っています。
働きやすさの支援では、2010年には看護助手を51人増員したり、2012年には看護師が2人1組でパートナーとなり、お互いの能力や特性を補完しあうシステム「パートナーシップ・ナーシング・システム(PNS)」の導入などにより超過勤務時間を減らすことに成功しました。超過勤務時間の短縮により、勤務後に同大学院の社会人講座で学ぶ看護師も増えてきました。
今後は、高いアセスメント能力を持った中堅看護師の活躍の場を拡げるため、同病院の「医療福祉支援センター」の機能を拡大させた「入退院センター」を設置する計画も進んでいます。入退院センターには育児短時間勤務中の中堅看護師を配置し、病棟と連携しながら退院調整を進める予定です。
そのほか、米子市内の弁当宅配会社と提携し、夜勤や当直時にも利用可能な弁当の宅配サービス(有料)を取り入れたり、近年増えてきた男性看護師をサポートするため夜勤時の「男性用休憩室」の整備するなど、働きやすい環境づくりが勧められています。
看護部ではこのような業務改善やモチベーションの向上につながるアイデアを引き出すため、副看護部長による病棟ラウンドや、3~4年目の看護師と看護部長による意見交換会を定期的に行っています。
鳥取大学医学部附属病院:鳥取県 米子市西町36-1
リハビリ(脳血管等、運動器、呼吸器) / 総合周産期母子医療センター / 災害拠点 / 臨床研修指定 / 都道府県がん診療連携拠点